着物をレンタルするときの注意点!着物の補正とは?
振袖などをレンタルするときに、着付け士さんからタオルやバスタオルを持ってくるようにお願いされることがあります。
着物を綺麗に着る為に体の凹凸を整える補正をするためです。
人によって細すぎる人にはバスタオルでも足りないほど補正をすることもありますが、普段、洋服で生活している現代人にとって、体の凹凸をなくすという考え方を受け入れ難く感じる方もいるようです。
着物の補正の重要性
例えば、結婚式に着るようなドレスは体を細く、バストやヒップはふっくらと見せるために、腰を絞る補正下着やバストやヒップに詰め物をすることがあります。
着物を着る時にも着物を美しく見せるために補正をするのです。
特にレンタル着物など、フリーサイズの着物を着る際には、補正がとても重要になります。
洋装はフリルやドレープといった動きを伴って美しく見せますが、和装である着物は平面の美しさに重きを置いていることが多いのです。
平面に描かれた文様や刺繍といったものは絵画のように時を留めた美しさです。
平面的な衣装であるため、着付け士さんは着物を着せる際、なるべく皺を寄せないよう着付けをします。
そのために体の凹凸を埋めるように着物の補正をするのですね。
着物の補正をする場所とは?
補正をするのは肩下、みぞおち、腰回り、お尻の上、背中にもすることがあります。
人間の体は意外なところで凹んでいたりするものです。
体にある程度のボリュームのある方は補正をすると、もっと太って見えそうだということで補正を極力しないでほしいと希望されますが、補正をせずに着物を着た姿では、ボリュームのある場所の回りに皺がよって、隠したい場所を逆に目立たせてしまうこともあります。
CMや雑誌などで女優さんやモデルさんが着物を着ている姿をよく見ていると、襟が浮くほど中に補正をされているように見えるものもあります。
そんな姿は、太って見えることはなく、より首元が華奢にみえて、着物の表面は滑らかに着つけられていて、爽やかさや品の良さが醸し出されているように感じられます。
着物の補正に使う便利なものは?
普段から着物を着ない人にとって、レンタルの際に突然タオルを持ってきてほしいと言われても、着物の補正に使うためにはどのようなタオルを持って行けばいいのか、分からない人もいらっしゃるでしょう。
補正に便利に使えるのは、お年賀や挨拶などで使われる、色もそんなについていない薄いタオルです。
入浴施設などで持ち帰ることの出来るような薄手のものが使いやすいのです。
しかし、急に言われてもそんなものがない、というときには、ハンドタオルなどでも大丈夫です。
紐で押さえる場合もありますし、小さなお子さんには包帯を巻くときに使うテープなども使われます。
裏ワザという使い方では、本来、脱脂綿という綿で着物の補正をするところに、台所用品である不織布で作られたキッチンタオルを使ったりもします。
手でちぎって不自然な段が付かないように滑らかな体型に補正していくのです。
美しい着物姿のために
洋装であれ、和装であれ、美しく着こなすことを目的として作られた衣装を身に着ける時には、自分自身も理想の着姿を想像して、客観的に自分を見つめなおし、より美しくなることを主体的に取り組んでいただきたいと思います。
美しい着物姿を詳しく知りたいかたは、美しい着物姿は着姿が大事!レンタル着物でも気をつけたい仕草とは?をチェック!
この記事の著者
梨花和服。浅草と京都市内の嵐山、祇園、清水寺に着物レンタル店を4店舗展開。
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