浴衣を着付けた時のトラブル対策10選!
浴衣レンタルをしてみたいけど、もう一歩踏み出せない……。
そんなあなたは、浴衣が着崩れたときのことを心配しているのではないでしょうか?着慣れない浴衣に不安になる気持ち、わかります。
でも、いざ浴衣レンタルをする前に、着崩れなどのトラブル対策を知っていれば安心です。難しそうと思うかもしれませんが、いずれも簡単にできるものばかりですので、浴衣を着るのが初めての人でも大丈夫ですよ。
浴衣を着付けたときのトラブル対策を知って、浴衣レンタルで夏を満喫しちゃいましょう!
男性の方向けの浴衣トラブル対策も下に挙げていますので、参考にしてみてくださいね。
自分で浴衣を着る方法はこちらチェック>浴衣の着付け方法を簡単に実践!初心者でも見ながらできる10のポイント
①浴衣が着崩れたとき(浴衣編)
裾が下がってきたとき
まず、おはしょり(腰の上で揚げ折っている部分)をめくり、下前(浴衣を着て前を合わせたときに下になる部分)を引き上げて腰紐に挟み込みます。
次に、上前(下前と反対に、上になる部分)も同じように引き上げて、最後におはしょりを整えます。
どうしてもできない!というときには、引き上げた部分を小さな安全ピンで留めておくという手もあります。
帯の下あたりで留めると、目立ちにくいですよ。
襟が乱れたとき
まず、背中側のおはしょりを引っ張ります。
左の身八つ口(脇の開いている部分)から左手を入れ、下前の襟を引っ張ります。
上前の襟は、おはしょりを引っ張って直します。最後に、胸元を整えましょう。
②浴衣が着崩れたとき(帯編)
帯が苦しいとき
帯の内側に両手の人差し指を入れ、左右に引くようにゆっくりと動かします。
これで帯はゆるみますが、思いっきり引っ張らないように気をつけてください。
あまり強く引っ張ると、帯がゆるみすぎてしまいます。様子を見つつ、加減しながらゆっくりと行ってくださいね。
帯がゆるんできたとき
浴衣トラブルはいろいろありますが、帯がゆるんでくるのが一番焦ってしまうかもしれませんね。
そんな時にお役立ちなのが、ハンカチやミニタオルです。
折りたたんだハンカチなどを、背中側の浴衣と帯の間に挟み、隙間を埋めましょう。
あとは、やはり見た目の美しさが大事なので、挟んだハンカチなどがはみ出さないように気をつけてくださいね。
③鼻緒ずれ
下駄の鼻緒と皮膚が擦れて、皮膚がめくれてしまったり、水膨れになってしまう鼻緒ずれ。
せっかく浴衣レンタルをしたのに、歩けなくなるくらい足が痛くなってしまうと悲しいですよね。
そんなときのために、絆創膏を用意しておきましょう。
どうしても下駄の鼻緒ずれが怖い!という方は、鼻緒と皮膚が接触する部分に最初から絆創膏を貼っておいてもいいでしょう。
お昼から出かけて絆創膏が見えるのが気になる方は、日が落ちる頃に貼ってもいいかもしれません。
絶対絆創膏を見せたくない!という方は、かわいい足袋靴下もおすすめです。冷え対策にもなりますよ。
また、下駄の鼻緒を広げて、前坪(足の親指と人差し指の間に入る鼻緒の一部分)をもみほぐして、できるだけやわらかくしておいてくださいね。
下駄の鼻緒ずれは、我慢ができないほど痛いものです。予防や対策をしっかりしておきましょう。
④暑さ対策
まず、下着は通気性の良いものを選びましょう。
浴衣は薄い生地で作られているとはいえ、汗をかかないわけではありませんので、必ず下着を身につけましょう。
うちわ、扇子などを持っておくと、暑さ対策になるだけでなく、気分も盛り上がります。
うちわは、お店で配られる店名が入ったものもありますが、ここは浴衣に合わせてコーディネートをするのがおすすめです。
それから、バタバタあおぐのではなく、顔の下辺りからゆっくりあおぎましょう。
やさしくあおいだ方が涼しいですし、浴衣姿をよりたおやかに見せてくれますよ。
⑤冷え対策
暑さ対策と反対ですが、浴衣は案外体が冷えてしまいます。
外なら大丈夫かもしれませんが、カフェなどは冷房が効いていて、寒いと感じてしまうことも。
こんなときには薄手のショールがおすすめです。
浴衣の柄に合わせたものを選べば、よりおしゃれになりますよ。
また、鼻緒ずれの項目にも書きましたが、足袋靴下をはくのもいいでしょう。
どうしても冷えてしまう!という方は、アームカバーをするとUV対策にもなります。
こちらも浴衣の柄に馴染むものを選びましょう。
ただ、冷え対策をしすぎて、周囲に暑そうな印象を与えないように気をつけましょう。
浴衣の涼やかさを損なわないものを選んでくださいね。
⑥ヘアセットの崩れ
多少ヘアが崩れても、浴衣の場合は後れ毛で色っぽさが出ますので、よほどでなければ気にしなくてOKです。
とは言え、どこかに引っ掛けたりして崩れることもありますので、Uピンやアメリカピンを用意しておくと安心です。
落ちた毛束をピンで固定し直して、浴衣レンタルを楽しみましょう。
⑦浴衣が食べこぼしなどで汚れたとき
浴衣の下にタオルを敷いて、濡らしたタオルで上からトントンと軽く叩きましょう。洗剤などはつけないよう注意してください。
どうしても落ちない!というときには、梨花和服 浅草店へ知らせてくださいね。
⑧下着が透けて見えてしまう
これは事前に予防するしかありませんが……。
夏に着る浴衣は生地が薄く、ときどき、下着が透けて見えてしまうことも。
ベストは和装用の下着ですが、手持ちのもので対応できます。
下着の色は、透けにくいベージュやモカを選びましょう。白でも大丈夫です。
その上から、しっかりロングのキャミソールを着れば、透けは防げます。
透け対策から外れたちょっと番外編ですが、浴衣姿は凹凸がない方が美しく見えます。
ですので、カップ付きブラよりワイヤレスのスポーツブラの方が実はおすすめです。
スポーツブラは胸を抑えるためのものですから、浴衣姿をより美しく見せてくれるでしょう。
また、浴衣ははだけやすいものです。
暑いからといってキャミソールなどを着ないでいると、透ける以前に、下着が直接見えてしまう場合もあります。
浴衣が擦れて痛かったり、汗で肌にはりついてしまうことも。
あらゆる対策のために、下着はちゃんと着ておきましょう。
⑨浴衣でトイレに行きたいとき
浴衣の上前と下前の裾を持ち上げ、帯に挟み込みます。
このとき、ぐっと引っ張るのではなく、ゆっくりと持ち上げましょう。
また、トイレは和式より洋式の方がいいでしょう。
トイレは難しいかもとためらうかもしれませんが、鏡もあり、着崩れなどをチェックするチャンスでもあります。
トイレを出る前にしっかりチェックして、引き続き浴衣レンタルを楽しんでくださいね。
⑩トラブル対策 男性編
浴衣の着付けトラブルで困るのは、女性も男性も同じですよね。
ここでは、少しではありますが、男性の浴衣トラブル対策についてご説明したいと思います。
帯がずり下がってきたら
女性と同じように、ハンカチやミニタオルを使って対策をします。違うのは、ハンカチなどを挟み込む場所です。
男性の場合は、体と浴衣の間に挟みましょう。また、細身の方は、着付けの段階でタオルなどで補正をしておくと予防になります。
襟がだらしなく広がってきたら
最初に、帯の位置がずれていないか確認します。帯の位置が良ければ、帯の下辺りの下前と上前を、それぞれ下方向へ引っ張ります。
これで襟はきれいになりますが、引っ張りすぎ&帯がずれないように注意しましょう。
浴衣の下には何を着る?
浴衣の下には何を着たらいいのかと悩む方もいらっしゃるかと思います。
肌襦袢を着るのが一般的ですが、実はタンクトップでもTシャツでも何でもかまいません。
襟の形はUなどのラウンドより、浴衣の襟もとからはみ出しにくい深めのVを選ぶのがおすすめです。
下も、ステテコでも短パンでも、浴衣に響かないものなら何でもOKです。
暑いからと浴衣1枚のみでいると、浴衣が汗を吸って肌にはりついてしまいますので、何かしら下に着るようにしましょう。
さて、さまざまな浴衣レンタルのトラブル対策を挙げてきましたが、いかがでしたか?
トラブルへの不安が少しでも解消されたでしょうか。対策はたくさんありますが、やはりトラブルは事前に防ぐのが一番です。
そして、何よりのトラブルの予防策は、実は浴衣に見合った美しい所作なんですよ。
大和撫子&日本男児を気取りつつ、浴衣レンタルで夏を楽しんでくださいね!
この記事の著者
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