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2020.03.07

お宮参りの服装は?赤ちゃんや両親が着る着物の注意点

お宮参りの服装は?赤ちゃんや両親が着る着物の注意点

赤ちゃんの誕生や成長を祝うお宮参りでは、昔ながらのルールがあります。

現代では両親や祖父母の好みに応じて服装も変わってきていますが、どんな着物を着用するのでしょうか?赤ちゃんや両親が着る着物の詳細や、気をつけておきたいポイントを紹介します!

 

お宮参りで赤ちゃんが着る着物って?

お宮参りで赤ちゃんが着る着物は、祝着と呼ばれます。晴れ着のことですね。

赤ちゃんが着付けをするわけではなく、晴れ着は毛布のようにかけるだけです。

もちろん、祝着を肌にそのまま着用するわけではありませんよ。

肌着を着用する

赤ちゃんには、まず体温調節や寒さを防ぐための肌着を着せます。一般的なインナーのようなものですね。洋装でも和装でも問題はありません。

内着を着る

着物の場合、絹で織られた白羽二重を着せるのが一般的です。ただし、最近では祝着の下は洋装にする家庭も増えています。

おしゃれなドレスなどを着せたいときは、祝着の下に着用しても問題ありません。

祝着を被せる

おめでたい模様の祝着をかけると、赤ちゃんの正装は完成です。中には祝着ではなくケープなど洋風の服装にするケースもありますね。両親や祖父母が納得しているのであれば、赤ちゃんに好きな服を着せてお宮参りに行くのもよいでしょう。

よだれかけや帽子などの小物も準備を

祝着は生後30日頃のお宮参りに使用するアイテムですが、1回だけで後はしまっておくものではありません。素敵な祝着を購入したときは、七五三に着用するため仕立直しもできますよ。

赤ちゃんのよだれで汚れてしまうと、クリーニング料金も上乗せされます。また、レンタルだとしてもできるだけ汚さずに返すのがマナーです。よだれかけはなるべく用意しておくことをおすすめします。

和装の場合、帽子も「大黒帽」と呼ばれるものが主流です。大黒天がかぶっているような丸みのある帽子で、赤ちゃんの頭を守ります。ベビードレスならフリル付きの帽子が一般的ですね。

女の子の場合

内着や肌着は性別を問いませんが、祝着は男女で模様や色を変えるのが一般的です。女の子の場合は赤やピンクなどかわいらしい色合いに、花柄などの友禅模様を選ぶことが多いでしょう。

もちろん、色柄は両親や祖父母の好みで問題ありません。赤やピンクがかわいらしすぎると思うときは、好きな色柄を選びましょう。お母さんの色柄と合わせるのもよいですね。

男の子の場合

男の子向けの祝着は、黒や紺などのシャープなカラーが選ばれます。武家の礼装に使われていた熨斗目と呼ばれる小紋柄が基本でしょう。

熨斗目は袖口の下から腰あたりに柄がまっすぐ入っている着物のことを指します。男の子の熨斗目には、かっこいい柄を選ぶ人が多いですね。鷹や兜、龍、松などが描かれたものが多いですね。

お宮参りで両親が着る着物って?

お宮参りでは、赤ちゃんに祝着を着せるだけでなく両親も正装を心がけます。服装に決まりはありませんが、赤ちゃんに合わせるまたは派手すぎない上品なものを選ぶのが大切ですね。

訪問着についてはこちら!>付け下げと訪問着の違いとは?

お宮参りでの母親の服装

母親が着物を着る場合は、いろいろな選択肢があります。一般的なものは訪問着や色無地、付け下げなどですね。格を重視する場合は留袖ですが、細かくこだわらない場合は訪問着や付け下げのほうが好きな色柄を選べます。

お宮参りでの父親の服装

赤ちゃんやお母さんが着物を着ていてもお父さんだけは着慣れたスーツを選ぶことも多いですが、せっかくお宮参りで思い出に残る写真などを撮るなら着物で合わせるのがおすすめです。格を重視するときは袴を着用し、紋付きの羽織を用意します。

しかし、特別にこだわりたいというわけでないなら普通の着物に羽織だけでも十分おしゃれですよ。

お宮参りで着物を選ぶときに注意するポイント

お宮参りでは、赤ちゃんや両親の着物を選ぶとき何に注意すればよいのでしょうか?気になるポイントを紹介します。

現代では細かいルールは定められていない

お宮参りは、赤ちゃんが生まれたことを神様にお知らせする儀式です。昔は服装なども細かくルールが定められていましたが、現代では多少カジュアルな装いでも大きな問題はありません。どんなイベントにしたいか話し合って決めるとよいですね。

両親や祖父母が納得できる服装がよい

家によっては「お宮参りはきちんと正装するのが当然」と考えているケースもあります。赤ちゃんと両親だけが参加するならそれほどこだわる必要はありませんが、両家の祖父母も集まるなら全員がどう考えているのかある程度確認しておくほうが安心です。

お互いに「自分の家の考えが常識」と思い込んでいると、相手を驚かせてしまうかもしれません。赤ちゃんの服装を伝え、祖父母の服装についても確認しておくとよいでしょう。

体調を重視して無理しないことが重要

生後1ヶ月程度で行うお宮参りは、赤ちゃんやお母さんにとって負担がかかることもあります。産後あまり立たないうちに慣れない着物で出かけるのが不安であれば、無理をする必要はありません。

お宮参りの時期を遅らせるか、ひとまず洋装で出かけて後からきちんと着物を着て写真を撮影するなどいろいろな方法がありますよ。

派手なものやカジュアルすぎるものは避けたほうが無難

赤ちゃんの晴れ着は派手で目立つもので構いませんが、両親や祖父母は赤ちゃんの付添のようなものです。お母さんが振袖で目立ちすぎることや、父親が柄物の着物を着ているなどはやや微妙です。

ジーンズやサンダルのようなカジュアル系の服装も避けたほうがよいでしょう。もちろん、形式にこだわるつもりがなく、ただお参りに来ているだけなら咎められることはありません。

お宮参りを昔ながらの儀式として行うのであればある程度フォーマルな服装をおすすめします。


この記事の著者

梨花和服。浅草と京都市内の嵐山、祇園、清水寺に着物レンタル店を4店舗展開。

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