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2020.02.20

【男性向け】着物の帯の結び方

【男性向け】着物の帯の結び方

男性向けの帯は女性向けの帯と形が違い、細くて扱いやすいタイプです。帯の種類や結び方など、主な方法を解説します!

男着物の主な帯の結び方4選

男性向けの帯は、貝の口結びや片ばさみなどの結び方が一般的です。袴を履くときやハッピ向きの結び方などもありますよ。主な結び方を4つ紹介します。

貝の口結び


貝の口結びは、一般的な角帯の結び方です。この結び方だけでも覚えておくと、着物や浴衣すべてに応用できます。

まずは帯の端をもち、50cmほどを細く半分に折りましょう。この部分が「手」です。手の部分は上側に乗せ、折れていない部分を胴に巻きつけます。

ぐるぐると胴体に2回ほど帯を巻きつけたあとは、余った帯の裏をくっつけて半分の長さに整えましょう。そして、最初に上によけておいた「手」と、余った部分を交差させて結びます。

「手」を下に引っ張るようにして結ぶと、帯がきちんと締まり着崩れしにくくなりますよ。下側に引っ張った帯を持って右上に上げ、太い方の帯をくぐらせて締めれば完成です。

後は結んだ部分を後ろに回して、着物を整えましょう。

片ばさみ


片ばさみは、時代劇などでよく見かける結び方です。片ばさみから派生した浪人結びと呼ばれるものもありますが、どちらも似ています。

結び目がないため、椅子に座るときなど帯がつぶれにくく便利です。

帯を結ぶときは、まず30cm程度を半分に折り、「手」を作りましょう。貝の口結びと同じように、手の部分を上側にして残りの帯を2回ほど胴に巻きつけます。

「手」と太い帯を交差させて結ぶところまで同じです。片ばさみでは、交差させた太い帯を着物と胴に巻き付けた帯の隙間に入れ込みます。

後は、片ばさみができた部分を背中側に回せば出来上がりです。結ぶというよりも帯に挟み込むだけのため、簡単で手軽ですね。

一文字結び


一文字結びは、袴を履くときによく使われる結び方です。背中の部分に一文字の形に結ばれた帯は、すっきりとした印象です。

端から30cmほど半分に折った帯を上側にして、胴に帯を2回巻きつける作業はほかの結び方と同じですよ。

そのあとは半分に折った「手」を、太い帯に交差させ結びます。上側にある「手」を下に下ろし、太い帯に巻きつけてから上側に戻します。タレ先となる部分はきれいに広げて、端から腰板よりやや短めになるくらいの長さで畳んでいきましょう。

帯がたたみ終わると、長方形の羽と呼ばれる部分が出来上がるはずです。できあがった羽根を細く半分に折り、背中の真ん中部分に置きます。手先部分で羽根を結び、帯の中に入れ込むと、帯の下側に「手」が出てくるでしょう。

「手」を帯の中に折り返して整えれば完成です。

【男性向け】初心者必見!袴の種類と着付け方法も確認ください!

神田結び

お祭りなどで、半纏やハッピを着るときによく使われるのが神田結びです。よくあるものは4枚の羽根がバツ印のように見える結び方で、背中側でなくお腹側で結びます。

神田結びにはいろいろなタイプがあり、4枚羽根に見えないタイプや角帯で結ぶ方法もあるようです。ここでは半纏やハッピのときに結ぶ、4枚羽根タイプを一例として解説します。

ハッピなどの場合は、細くてすっきりとした平ぐけ帯を使うのが一般的です。帯を半分に折って「手」の部分を作り、胴体に巻いていくところまでは角帯の結び方とほぼ変わりません。

適当な部分まで巻き終わったあとは、残った帯も「手」と同じように半分の太さに折ります。この部分がタレです。

手先部分は胴体に巻き付けた帯の上から下側に下ろし、手の部分の上からをタレを巻き付けましょう。巻き付けたタレ部分は手先と胴体の帯の下からくぐらせて上に引っ張り、下向きに下ろします。

タレ部分を上向きに折り曲げて、羽根の部分を作りましょう。タレに手先を巻き付けて結びます。結び目のねじれなどを整え、4枚羽根に見えるよう形を直せばできあがりです。

男性の浴衣の帯の結び方についてはこちらの記事に載せております
困ったら!男性浴衣の着付けで帯を簡単に結ぶ方法

男着物には角帯を合わせるのが一般的

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男着物に合わせる帯は、角帯が一般的です。幅8から10cmと細めで、女性向けの帯に比べると手早く結びやすい形ですね。

素材はいろいろあるため、着物を着るシーンや好みに合わせて選びましょう。

正絹

フォーマルシーンに活用できる素材の帯です。滑りにくくなめらかで、使いやすい帯ですね。式典など、本格的に着物を着こなしたいときには欠かせません。

綿・麻

日常使いに適した素材です。普段着として着物を着用するなら重宝するでしょう。素材によって硬さや触り心地などが異なります。

化繊

ポリエステルなど、リーズナブルに購入できる帯も増えてきています。ものによっては結びにくいものもありますが、デザインが豊富です。おしゃれに気を使う男性におすすめですね。

男性が着物を着る際のNGルールはこちらをチェック!

そのほかに人気がある男性向け帯の種類

着物を着るときには角帯以外あまり使用されませんが、男性向けの帯にも種類があります。基本的な種類を知っておきましょう。

平ぐけ帯

幅6cmほどの角帯よりも細い帯です。正絹のものであれば、化粧半纏などにも適しています。

芯が入っていないため扱いやすく、柔らかさもありますね。

兵児帯

浴衣に合わせる柔らかい帯です。家でカジュアルに着物を着るときにも使われますが、礼装や外出着とは合いません。

フォーマルなシーンでは使わないよう注意したいですね。胴に巻いてちょうちょ結びをするだけなので、誰でも簡単にチャレンジできますよ。

作り帯

「帯結びが面倒」というときに活用されます。帯はマジックテープなどでくっつくようになっており、結び目を作る必要はありません。

すでに飾りのように結び目ができあがっており、時間をかけたくない人や滅多に着物を着ない人は重宝するでしょう。ただし、結び目をほどいても普通の帯として使用はできないため、いろいろな結び方を楽しみたいときには不向きです。

男性の着物の着付けについては【男性向け】着物の着付け方法をチェック!

簡単な着付けの方法を知りたいかたは、男の浴衣を着付ける方法を5分で解説!をご覧ください。


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