訪問着と振袖の違いは?
着物というのは場所・立ち位置によって第一礼装を着るのか、準礼装を着るのか、もしくは略礼装を着るのか、変わってきます
本来、第一礼装を着て結婚式に参加するはずの人が準礼装で参加すると奇異の目で見られてしまいます
分かりやすい例で言うと、成人式に喪服で来る人はいませんよね(笑)
にぎやかで晴れやかな若者たちの舞台に一人だけ喪服の人がいたらそれこそ変な人だと思われてしまいます。
これは極端な例ですが、ある程度の規範を守らないとはこういうことです。
着物にも一定の規範があるのです。今回はその中でも、訪問着と振袖を舞台上に挙げて
スポットライトを当てていきたいと思います。
- 1<基本>着物の2分別
- 2<基本>フォーマルの中の3分別
- 3<基本>第一礼装と準礼装の違い
- 4<基本>訪問着と振袖はどのような時に着る??
- 5<まとめ>訪問着と振袖の違い
- 6<応用>見た目にはどんな違いが??
着物の2分別
まず、分かりやすいところから順を追って説明していきますと、着物とは大きく二つに分類出来ます。
それは「フォーマル」と「カジュアル」の二つ
それではフォーマルとカジュアルはそれぞれ何を表現しているのでしょうか?
フォーマルとは簡単に言うと、「結婚式や記念式典、成人式などの公式的な場で着る着物」の事を指し、
カジュアルとは「ショッピングや観劇などの日常的な場で着る着物」を指しています。
なので、ここではより簡潔的に
フォーマル=公式的
カジュアル=日常的
と覚えておきましょう!!
フォーマルの中の3分別
次に、今回はフォーマルな着物に着目してさらに分類していきましょう。
なぜかというと、「訪問着と振袖はフォーマルな着物」に含まれているからです。
フォーマルな着物は大きく三つに大別出来ます。それが以下の三つ
- ・第一礼装
- ・準礼装
- ・略礼装
つまり、訪問着と振袖はこれらのどれかに含まれていますよ。
どこに含まれていると思いますか?(ここは予備知識ですので飛ばしてもらって構いません。
第一礼装・準礼装・略礼装はそれぞれさらに幾つかに分ける事が出来ます。
分化しすぎて覚えるのが大変ですよね(笑)
ここでは、そこに関しては触れないで話を進めます。また、時間が無い方は「まとめ」を読んでしまって構いません)
第一礼装と準礼装の違い
フォーマルな着物の内、第一礼装と準礼装を取り上げて説明していきます。
なぜかと言うと、訪問着と振袖はどちらかに含まれているからです。
第一礼装とは「主催者側が着る着物、つまりあらたまらなきゃいけない立場の人が着る着物」
準礼装とは「第一礼装に準ずるあらたまった装い」
の事をそれぞれ指します。
訪問着と振袖はどのような時に着る??
そして、訪問着と振袖はそれぞれどのような時に着るかというと訪問着は「結婚式やパーティーなどの華やかに装いたい時」、振袖は「成人式などの晴れやかな舞台で煌びやかに装いたい時」です。
それでは、訪問着と振袖は各々第一礼装と準礼装のどちらに含まれるでしょうか?
「誰が主の場か」を考えると明確に理解出来るかもしれません
ここが最も重要なポイントです。
「主となるものが第一礼装、客となるものが準礼装を装う」
例を二つだしましょう。
例えば、結婚式の場での「主」は「結婚する新郎新婦の最も近しい家族」となります。なので、新郎新婦の母親は「第一礼装」で装います。
一方で、「新郎新婦の友人や親族」は「客」となります。なので、彼ら友人や親族は「準礼装」などを基本的には装います。
次に成人式を考えてみましょう。
成人式の場で「主」となるのは「成人の仲間入りをした人」です。なので、彼らは「第一礼装」で装います。
このことから分かるように、
訪問着は結婚式の例から分かるように「客」である人たちが装う「準礼装」
一方で振袖は成人式の例から分かるように「主」である人たちが装う「第一礼装」となります。
まとめ
- 着物は「フォーマル」と「カジュアル」に分別可能
- フォーマルは「第一礼装」と「準礼装」と「略礼装」に分別可能
- 第一礼装とは「主となる人が装う着物」
- 準礼装とは「客となる人が装う着物」
- 訪問着とは「準礼装の一つ」
- 振袖とは「第一礼装の一つ」
簡単に言うと、つまり、「訪問着と振袖の違い」は「準礼装と第一礼装の違い」です。
「あらたまった礼装とよりあらたまった礼装」の違いとも言えます
見た目にはどんな違いが??
それでは、訪問着と振袖には見た目上にどんな違いがあるのでしょうか?
これは言葉で説明するよりも見てもらった方が早いかと思われます!!
それでは最後に訪問着と振袖の綺麗で美しい姿を見て幕を閉じたいと思います
ここまで、ありがとうございましたあなたもぜひ、場所や立ち場に適当な着物で装って
立派に着飾りましょう!!
訪問着を着る場面については訪問着を着る機会はいつ?をご覧ください。
この記事の著者
梨花和服は浅草・川越・鎌倉と京都市内の嵐山、祇園、清水寺、京都駅前に着物レンタル店を7店舗展開し、2022年の年間ご利用実績は18.8万人以上!
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