着物が似合う骨格・体型とは?魅力を活かして美しく着こなそう!
骨格・体型によって、それぞれの魅力を活かす着こなし方が存在します。
着物を美しく着こなしたいなら、骨格・体型の特徴を把握しておくのが大切です。
工夫の仕方を把握すれば、自身の魅力を最大限活かした着付けで着物を楽しめます。
今回は、着物が似合う体型・骨格の特徴や「似合わない」と思ったときにできる工夫を紹介します。
京都で自身に合う着物をレンタル・着こなすなら、京都着物レンタル 梨花和服へご相談ください。
着付けを経験豊富なプロが担当するため、似合う着こなしが見つかります。浴衣の着付け方法について知りたい方はこちらをご覧ください!
「浴衣の着付け方法を簡単に実践!初心者でも見ながらできる10のポイント」
※この記事は全国に7店舗運営の京都着物レンタル 梨花和服が監修・作成しました。
着物が似合う体型の特徴
着物が似合う・似合わないには、体型も大きな影響を与えます。着物が似合う体型の特徴は、大きく3つです。
3つのうちどれかに該当する場合、ほかの人よりも着物が似合います。
特徴ごとに着物ならではの理由が存在するため、着物レンタルを検討している方は確認必須です。
- 首が細くなべ肩
- 腰が低い
- くびれが少ない体型
自身がコンプレックスに感じている部分が、実は着物が似合う重要なポイントである可能性があります。
該当する方は、早速着物レンタルの店舗を探して浅草散策するのがおすすめです。
下町の雰囲気が色濃く残る浅草は、着物姿で歩くのに適した場所です。
着物が似合う体型を、存分に活用しましょう。
首が細くなで肩
露出が少ない着物は、衿(えり)を重ねて首元をきっちりと着付けると首回りが窮屈に見えがちです。
首が短いまたは太い場合は、窮屈さが強調されます。
すらっと長くて細い首は、首回りやうなじが見えてすっきりとした印象を与えます。
顔回りにも抜け感が出て、品のある印象です。
着物はいかり肩より、華奢で柔らかい雰囲気のなで肩のほうが似合います。
着物が一般的な服装だった時代の日本人体型に、なで肩や肩幅の狭い体型が多かったことが関係しています。
当時の日本人の体型に合わせて作られている着物はなで肩のシルエットがきれいに見えるよう、肩から袖まで柔らかな曲線が出る作りです。
腰の位置が低い
着物は、腰の位置に合わせて帯を締めます。
高いと帯の位置も上がり、幼稚な仕上がりになります。
帯の位置が上がると上半身にボリュームが出て、アンバランスです。
腰の位置が低いと、帯と柄の見え方や全体のバランスが取りやすくなります。
着物を着用すれば、大人っぽい落ち着いた印象を与えます。
くびれが少ない体型
凹凸がはっきりしたボディラインは、着物との相性が良いとは言えないです。
着物は1枚の大きな布を裁断して制作されているため、ボディラインを強調するのには向いていません。
メリハリのある体型は、着付け時に生地が引っ張られてシワや着崩れの原因につながります。
くびれが少ない、いわゆる寸胴に近い体型は着物を美しく着こなすのに適しています。
紹介:着物女子では着物の買取・基礎知識に関することの情報も発信しておりオススメです。
着物が似合う女性になるためにも骨格の特徴を知っておこう
着物が似合う女性になるには、骨格の特徴も把握しておくのがおすすめです。
骨格には、大きく3つの種類があります。
- 骨格ストレート
- 骨格ウェーブ
- 骨格ナチュラル
骨格の特徴によって、着物の似合う着こなし方には違いが存在します。
まずは自身がどの骨格に属しているかを、確認するのが重要です。
骨格ストレート
骨格ストレートは上半身と下半身のボリュームが均等で、メリハリのある立体的なボディが特徴です。
全身に筋肉がつきやすいので、体に厚みがあります。
また、腰やバストの位置が高いのも骨格ストレートの特徴です。
メリハリボディが印象的なので、着物をきれいに着こなすにはタオルでウエストまわりを補正してボディラインが出ないようにするのがおすすめです。
骨格ナチュラル
骨格ナチュラルは他のタイプと比べて肩幅があり、体の重心は上のほうにあります。
腰の位置は高めで、全体的に骨格のフレーム感が出やすい傾向です。
スタイリシュなボディが特徴的で、関節や骨格の大きさが目立ちやすい印象があります。
骨格ナチュラルには直線的なボディラインの方が多く、着物を着こなしやすいタイプと言えるでしょう。
骨格ウェーブ
骨格ウェーブの上半身は華奢なイメージですが、下半身にボリュームが出やすいのが特徴です。
体の厚みは薄く、ウエストの位置は低いため重心は下のほうにあります。
脂肪のつき方に特徴があり、柔らかな質感のボディが魅力的です。
骨格ウェーブにはその名のとおり曲線的なボディラインの方が多いので、着物を着る際にはタオルを使った補正が必要になります。
着物が似合う着こなし方を骨格別で紹介
着物が似合う着こなし方を、3つの骨格別に紹介します。骨格によって、身体の特徴やそれに伴う着物の着こなしは大きく異なるため注意が必要です。
間違った方法を取り入れると、魅力が半減するリスクがあります。
- 骨格ストレートの着こなし方
- 骨格ウェーブの着こなし方
- 骨格ナチュラルの着こなし方
骨格を少し意識すれば、普段着用している洋服・着物のどちらも自身に適した着こなしへとつながります。
身体の特徴を正しく理解して、似合う着こなしをマスターするのが重要です。
骨格ストレートの着こなし方
骨格ストレートの方が着物を着用するときは、衿元を詰めすぎないようにします。
首元が詰まると顔が大きく見える・上半身の厚みが強調されるなど、残念な着こなしにつながります。
襟元は詰めすぎないで、すっきり抜け感のある印象を与えるのが大切です。
アップスタイルのヘアアレンジを採用すると、顔・首回りがよりすっきりして見えます。
骨格ウェーブの着こなし方
骨格ウェーブが着物を着こなすには、ウエスト周りの曲線が目立たないように着付ける必要があります。
タオルで補正して曲線を目立ちにくく、シワや着崩れが起こらないように調整するのが必要です。
帯は高めの位置で締めて、スタイルアップ効果を狙います。
ふんわり優しい印象を与える骨格ウェーブの方は、柔らかい色味や小さな柄の着物との相性が良いです。
骨格ナチュラルの着こなし方
骨格のフレーム感が出やすい骨格ナチュラルの方は、肩周りをすっきり見せる襟立ての着付けを取り入れます。
骨感のある印象から、華奢で柔らかい雰囲気へと変化を与えます。
骨格ナチュラルの直線的なボディラインは、着物が似合う体型です。
凸凹な素材や大きな柄、動植物柄などの華やかで、一見着られてしまうような着物との相性も良いです。
着物が似合わない体型でないと感じたときにできる工夫
着物が似合う骨格・体型に該当していないからといって、着物レンタルを諦める必要はありません。
似合わないと感じたときは、ある工夫するだけで綺麗な着こなしを叶えられます。
- 体型を補正する
- 着物を選ぶ
- 着付けを整える
- 髪型やメイクを変える
- 着物や浴衣の着用時の所作に注意する
補正アイテムの使用したり、髪型・メイクを工夫したりするだけでも着物姿には大きな影響を与えます。
現在の便利なアイテムを十分に活用して、理想の着物の着こなしを目指すのが重要です。
体型を補正する
着物を着付ける際に補正が必要になることが多いのは、バスト・ウエスト・ヒップの3つです。
足りない部分は補強し、出っ張りが目立つ部分との差をなるべく少なくすることで、寸胴体型に近づけていきます。
身長を合わせて着付け方を変えて補正する方法もあるため、どのように補正していくのかを体型ごとに見てみましょう。
身長が高い人
身長が高い方が着物を着る場合に悩まされるのが、袖丈とおはしょりの短さです。
袖丈の短さには、通常より着物の衿が重なる位置を下げ、長襦袢の衿を多めに見せるように着付けて、袖丈に長さを出します。
また、短くなりがちなおはしょりは、腰紐を骨盤の位置まで下げて着付けることで長さを出すことが可能です。
目線のバランスを下げるために、少し低めの位置で帯を結ぶ方法もあります。
身長が低い人
身長が低い方が身長に合わせて丈を調整すると、おはしょりが長くなるケースが多くあります。
腰よりもやや高い位置で腰紐を結ぶと、おはしょりが短くなって長い着物も綺麗に着こなせます。
それでも長い場合はおはしょりを少し持ち上げて、腰紐で長さを固定してから帯を締めましょう。
帯から見えるおはしょりの長さを、調整できます。
ぽっちゃり・ふくよかな人
バストのボリュームを補正せずに着付けると、着付けた際に帯の上に胸が乗ってにシワが寄ります。
胸元が着崩れたり、上半身のボリュームが強調されて着太りして見えることがあります。
和装ブラジャーで、胸元をなだらかに整えるのが重要です。
ウエストとヒップの差が目立つ場合は、ウエスト部分にタオルを巻きましょう。
ヒップとの差が目立ちにくくなり、着物向きの体型を作れます。
スレンダー・華奢(きゃしゃ)な人
和装ブラジャーで位置を正しく整えた後、上からタオルを当てて厚みを出します。
スレンダー方は、ウエストがくびれている方が多くいます。
ウエストにもタオルを巻いてバスト・ヒップの差を目立ちにくくして、全身の厚みを均一にするのが必要です。
華奢すぎると、着物に着られている感が出ます。
全身に適度な厚みを出す補正を加えて、着物が体にフィットした着物姿が完成させるのも必要です。
肩幅が広い人
肩幅が広い方は、肩の位置が強調されてたくましい印象を与えます。
首の付け根にパットやタオルを置いて厚みを作ると、肩が強調されるのを防げて効果的です。
首元が詰まっていると、肩先までが長く見えて肩幅の広さが強調される原因につながります。
長襦袢の衿をやや離し、首の後ろのカーブ部分である衣紋を抜いて着付けましょう。
衣紋を抜くことで、首元の詰まった印象が解消されます。
背中の姿にも抜け感が出るため、肩幅が目立ちにくくなります。
着物を選ぶ
着物姿を美しく見せるためには、着物を選ぶ必要があります。
いくら着付けが完璧だったとしても、コーディネートやコンセプトが統一されていない着物は、美しくありません。
美しく見せるためにも、コンセプトや選び方にも注意してみてください。
ただし、一番は「本人が気に入った」着物であることが大切です。
いくら美しくても、本人が楽しくないと着付けする意味がありません。
式典など人に見せるためならともかく、自分のために着付けをするなら自分の好きな着物を選びましょう。
- 色で選ぶ
- 季節で選ぶ
- 目的で選ぶ
- パーソナルカラーで選ぶ
それぞれ解説します。
色で選ぶ
着物は色で選びます。色は感情や印象を与えるといわれており、着物に選んだ色は、本人の印象に強く影響してしまいます。
白などの淡い色なら上品な印象。
紺などの寒色なら落ち着いた印象。
黄色などの暖色なら明るい印象といったように、人に与える印象は違います。
自分の好きな色で問題ありませんが、「人からどのように見られたいのか」を意識して選ぶといいかもしれません。
もしくは、家族や友人に相談して、自分に合う色を選んでもらうといいでしょう。
季節感で選ぶ
着物は季節感で選びます。
着物は季節をイメージした柄が多く存在しており、梅の花やモミジの着物柄といったように季節ごとのイメージがあるのです。
春なら梅や桜の柄。
夏なら紫陽花柄といったように、季節に合わせて着ると風情があります。
逆に、春なのに紅葉柄といったように、季節感のない柄は風情がありませんので注意してください。
また、コンセプトを決めるのも重要です。
レトロなファッションにしたいのなら、落ち着いた柄のモダンな着物を選ぶなど、小物と合わせて統一性を持たせます。
自分の好きな柄で問題ありませんが、コンセプトを決めて選べば、センスのある着こなしができるでしょう。
目的で選ぶ
着物を目的に合わせて選びます。散策なら派手でラフな着物。式典なら格式があり上品な着物といったように、着物を使い分けます。
例えば、葬式なら黒の着物が一般的です。
白い着物や派手な柄の着物は場違いとなります。
このように、状況や目的に合わせて着物を選ぶのです。
好きな着物が一番といいたいところですが、場合によっては非常識に思われます。
葬式はともかく、白無地の着物は大体の場面でおかしくはありません。
場合によっては無難な着物を選びましょう。
パーソナルカラーで選ぶ
着物を選ぶ際はパーソナルカラーも参考になります。
パーソナルカラーとは、肌や瞳など生まれ持った色と雰囲気が調和する色のことです。
人それぞれ個性が異なるように、パーソナルカラーも異なります。
パーソナルカラーは、イエベ春・ブルベ夏・イエベ秋・ブルベ冬の4種類です。パーソナルカラーごとに似合う着物の色・柄を紹介します。
- イエベ春:明るく華やかな色味、明るい花柄や格子柄
- ブルベ夏:柔らかく透明感のある色味、水玉や縞などの細かい柄
- イエベ秋:深みのある穏やかな色味、刺繍や絞りなどの柄
- ブルベ冬:はっきりとした鮮やかな色味、幾何学模様や大柄
自分のパーソナルカラーに合った色味・柄を選ぶことで、着物をきれいに着こなせます。
似合う着物を知りたい方は、「梨花和服の着物診断」をご利用ください。
着付けを整える
着物姿の印象は、着付けによっても大きく左右されます。
上品で美しい着物姿を完成させるために、4つのポイントにこだわるのが重要です。
- 帯
- 衿(襟)
- 裾
- 小物
どれも着物を着こなすために重要です。
着物の補正については、着物の着付けで胸が大きい場合には?補正方法と着付けのポイントをチェックしてみてください。
帯
後ろ姿の印象や全身の見映えにおいて、帯の結び方はとても重要です。
シワなくきれいに帯を伸ばし締めることで、背筋が伸びて姿勢が良くなり自然と上品な佇まいとなります。
背中側の帯は山の部分を真っ直ぐにし、端に丸みを持たせるように結ぶことで美しい後ろ姿が仕上がります。
帯揚げは、正面からあまり見えないよう帯の中に入れるのもポイントです。
衿(襟)
顔のすぐ近くにあって目に入りやすい衿元は、きっちりと着付けると洗練さ・美しさや品性を感じさせます。
衿の幅が左右揃っていなかったり、衿が体から浮いて見えたりする状態はだらしない印象を与えます。
見映えが悪いため、衿元を正しく丁寧に着付けるのが重要です。
衣紋を抜くのは体型カバーの1つの方法ですが、加減を考えつつ首に沿うように整えましょう。
裾
着物の裾は、くるぶしが隠れるくらいの位置にあるのが標準です。
裾が短すぎる・長すぎる状態は、着物のサイズが合っていない印象を与えます。
裾を正しい位置に着付けると足元が隠れて小股になるため、上品な歩き方につながるのが特徴です。
天候が悪いときは裾が濡れて汚れないように、少し短めに着付けます。
小物
着物に合わせる小物の柄や色合いを揃えるように意識すると、統一感が出ます。
小物は、着物姿のアクセントにもなる存在です。
特徴的な柄・色合いのものを選択すると、視線が小物にいきやすくなって体型カバーにつながります。
髪型やメイクを変える
着物を着用するときは、いつもよりもやや薄めまたは淡い色合いで仕上げるのがおすすめです。
着物・帯のテイストとメイク・ヘアセットを揃えれば、全体的な統一感を出せます。
梨花和服ではヘアセットギャラリーを用意しています。
着物姿に合う髪型を知りたい方は、ぜひご覧ください。
着物や浴衣の着用時の所作に注意する
凛とした気品が出る着物姿を目指すなら、所作に気を配りましょう。
- 立ち方
- 歩き方
- 階段の上り下り
何気ない動作でも、少し意識するだけで上品さが増したり体型カバーにつながったりします。
立ち方
猫背になると、着物が崩れているように見えたり背中が大きくてたくましい印象を与えたりします。
背筋を伸ばして、すらっとした姿を意識しましょう。
歩き方
着物を着ている際の動作は、いつもより少しゆっくりとした動きを心がけてみてください。
早歩きの場合、着物の裾がめくれたり裾が擦れる音が出たりします。
上品で落ち着いた印象に見せるためには小股を意識し、裾や袖がひらひらしないように手を添えましょう。
階段の上り下り
裾が大きく広がらないように足を斜めに出すと、つまずきにくくなります。
裾を踏まないように着物を軽く持ち上げて、移動するのも重要です。
椅子の座り方
椅子に浅く腰掛けると自然と背筋が伸び、美しい姿勢を保ちやすくなります。
ウエスト部分で結んだ腰紐が食い込みやすくお腹が苦しくなるため、着物を着ている際は背筋を伸ばしていると負担がかかりません。
食事
椅子に腰掛ける際は、膝の後ろに着物を入れ込むようにして座ると裾が床に付きません。
知らない間に裾が汚れてしまう心配もなく、自由に食事を楽しめます。
自身の体型に似合う着物を着たいなら梨花和服をご利用ください
着物を着こなすなら、骨格や体型を意識するのが重要です。
骨格・体型を意識した着物選びや着付けを取り入れれば、ワンランク上の着こなしが目指せます。
京都着物レンタル 梨花和服では着付けを着付け師が、ヘアセットをヘアスタイリストが担当します。経験豊富なプロが在籍しているため、着物が似合うか不安な方もご安心ください。トータルコーディネイトを、プロが丁寧かつ全力でサポートします。
梨花和服では、600種以上の着物を取り揃えています。レース生地からアンティーク・レトロ系、1点物のヴィンテージ着物など多種多様です。体型に似合いつつ、自分らしさを引き出す1着を選んで京都散策を楽しめます。
梨花和服では、着物の一式レンタルとプロによるヘアアレンジを提供しています。骨格や体型を生かして着物を着こなしたい方は、梨花和服の着物レンタルをぜひご利用ください。
>梨花和服の中文版ページはこちら(如果您想在京都旅行中租借和服,梨花和服租借中文版)
この記事の著者
梨花和服。浅草・川越・鎌倉と京都市内の嵐山、祇園、清水寺、京都駅に着物レンタル店を7店舗展開。
着物レンタル梨花和服 浅草店
京都の着物レンタル梨花和服
着物レンタル梨花和服 祇園店
着物レンタル梨花和服 嵐山店
着物レンタル梨花和服 清水寺店
着物レンタル梨花和服 京都駅前店
着物レンタル梨花和服 川越店
着物レンタル梨花和服 鎌倉店