京都で着物レンタルをする前に、浴衣と着物の違いを知っておこう!
夏の京都や、和文化が映える場所でレンタル着物やレンタル浴衣を着るのはとっても魅力的ですよね。
貴船の川床、祇園祭り、下鴨神社の糺の森の光の祭など、ここでしか味わえない体験ができるイベントがたくさんあります。
もちろん、京都の街並みを散策するだけでも、素敵な思い出を作ることができるでしょう。
さて、京都の夏を粋に楽しみたいなら、やはり浴衣レンタルや着物レンタルするのがおすすめです。
でも、いざ京都で着物・浴衣レンタルをしようとすると、浴衣と着物のどちらをレンタルしようか悩むのではないでしょうか?
夏ならレンタル浴衣、春・冬ならレンタル着物というざっくりした分け方もありますが、せっかく京都で着物レンタルをするなら、着物と浴衣の違いを知っておきましょう!
時間が無い方は【5分解説】着物と浴衣の違い5つのポイントこちらで解説!
要点だけザクッと知りたい方は着物と浴衣の違いとは?5つの違いを説明こちらもご参照ください!
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もちろん、どちらを選んでも存分に京都を楽しむことができますが、浴衣と着物にはそれぞれにふさわしいTPOや、着付けの仕方など、さまざまな違いがあります。
今回は、そんな浴衣と着物の違いについて、その歴史や柄なども含めてお話したいと思います。
京都で何をしたいのか、どこに行きたいのか、または誰と一緒に街を歩きたいのか……。
希望によってどちらが良いかが変わってくる場合もありますので、京都でのプランをイメージしつつ、どうぞお付き合いくださいね。
浴衣と着物の違いとは?
浴衣と着物の違いとは、そもそも何でしょうか?
まったく違うものかと言えば、実はそんなことはありません。2つをぱっと思い浮かべてみてください。同じ形をしていますよね。
着物とは、日本在来の衣服、つまり和服のことです。
もともと日本人は、着るもののことを「着物」と呼んでいました。「和」とは日本を指し、西洋の文化の流入とともに普及していった「洋」服と区別をつけるために、自分たちがもともと着ていた服、つまり着物を、「和」服と呼ぶようになったのです。
つまり、「着物」という大きなカテゴリーがあり、その中に「現在着物と呼ばれる和服」と「浴衣」があるのです。
それでは、現在の「着物」と「浴衣」の違いについてお話していきたいと思います。
おそらく皆さんの中では、着物は正装、浴衣は遊び着というイメージがあるのではないかと思います。
着物はフォーマルな場に着ていけるもの、それに間違いはないのですが、着物にも格があり、改まった席に向くものとそうでないものもあります。
しかし、浴衣にはフォーマル向けというものがありません。もともと湯上りの時に着ていたものが、寝るときやちょっとした外出に着られるように変化していったものだからです。
では、他の違いを挙げていってみましょう。
着付けの違いについて特化して知りたい方は浴衣と着物の着付けの違いとは?5つのポイントで徹底解説!
着物の知識
「袷(あわせ)」と「単衣(ひとえ)」という種類があります。袷は裏地つきで生地が二重になっており、単衣は裏地がなく1枚の生地でできています。一般的に、袷は秋から春に、単衣は夏に着用されます。
また、絹や木綿、麻やウールなど、その素材はさまざまです。年間を通して着るものですから、そのときの季節にあった素材が使われます。
柄についても、季節を先取りした花や幾何学模様、動物モチーフなど、その数は数えきれないほどあります。
振袖や留袖、訪問着などには、金糸や銀糸を使って豪華でおめでたい吉祥文様なども施されます。
浴衣の知識
浴衣に裏地はありません。暑い夏に着るのに、裏地なんてつけませんよね。
柄も、昔は素材も白地や紺の木綿が多く、流水やトンボ、うちわなど、涼しげなものにほとんど限定されていました。
現在では夏のおしゃれ着になり、着物もそうですが、ポリエステルなどの化繊のものが増え、色や柄もさまざまになりました。
いかがでしたか?なんとなくイメージはつかめたでしょうか?
それでは、着物・浴衣レンタルをする上で気になる、着物と浴衣の着付けの違いについて見ていきましょう。
浴衣と着物の着付けの違いについて
浴衣と着物の着付けの違いとはなんでしょうか?
ぼんやりと、着物は面倒、浴衣は簡単、というイメージがあるのではないでしょうか?
具体的にその違いを書いてみましたので、比べてみてくださいね。
着物の着付け
浴衣との決定的な違い、それは襦袢という下着を身に着けることです。襦袢には、着物と同じ形をした長襦袢や、長襦袢を上下に分けて着やすくした二部式襦袢などがあります。
襦袢には「半襟」という替え襟がついており、この半襟によって襟もとの汚れを防止したり、色や柄でおしゃれを楽しむことができます。
また、着物を着るにはそろえるものが多いのが特徴です。
まず着物、襦袢、腰紐、帯、帯紐、帯枕、帯揚げ、帯締め、足袋、草履、補正用下着やタオルなど。
並べるだけで目まいがしそうになるかもしれませんね。まして、それを正しい手順で、綺麗に着付けなければならないのですから……。
特に帯に苦手意識がある方も多いのではないでしょうか?
着物の帯にはたくさん種類がありますが、一般的にイメージされるのはお太鼓結びですよね。
他に、お太鼓結び用の帯の半分の幅しかない、半幅帯というものもあります。こちらはカジュアル向けで、お太鼓結び用の帯に比べると扱いやすく、アレンジ結びも豊富ですよ。
でも、お太鼓結びも半幅帯も、着付け動画を見ただけでは何がなにやらわからない、面倒だと感じるかもしれません。
とはいえ、その面倒さが、着物レンタルをして美しく京都を歩くには大切なんですよね。
最近は着付けのお助け小道具も多いですし、着物・浴衣レンタルの際には、着付けのプロ、京都 着物レンタル 梨花和服のスタッフがついています。
着物・浴衣が着崩れないようしっかり着付けをしますので大丈夫ですよ!
浴衣の着付け
浴衣は着物に比べるととってもシンプルです。
とりあえず、浴衣そのものと、帯、下駄があれば大丈夫。
着物は襦袢という下着を着なければいけませんが、浴衣は素肌に着ることができます。
例えば旅館などに泊まったときにお風呂あがりに着て、そのまま眠ることができるのですから、それくらい、浴衣は着物に比べて気軽なものなんですね。
とは言え、素肌にの上にそのまま着るなんてことは、自宅でしかできませんよね。
浴衣の下には、いつもと同じように下着とキャミソールなどを着てください。気になる方は、お尻まで隠れるロング丈のキャミソールにしましょう。
浴衣でも、細めの方はタオルなどで補正をした方がきれいに見えますよ。
また、浴衣に締める帯は半幅帯、もしくは兵児帯です。半幅帯とは、着物の項でも説明しましたが、お太鼓結び用の帯の半分の幅しかない帯のことです。
兵児帯は、昔は男性と子供用の帯でしたが、現在は大人の女性の浴衣にも締めるようになりました。
幅はお太鼓結び用の帯と同じですが、薄くやわらかい布でできており、胴に巻きつけて蝶結びをするだけでOKと、とても簡単に結ぶことができます。
兵児帯はやわらかいため、結んだときに他の帯と比べて体が楽なのも特徴です。
また、綿紅梅(めんこうばい)や麻縮(あさちぢみ)といった生地を使った高級浴衣なら、外出着としても恥ずかしくなく、襦袢を着て、夏用のお太鼓結び用の帯を合わせるのもおすすめです。
さて、着物と浴衣の着付けの仕方の違い、いかがでしたか?
いきなりではわからないことも多いかと思いますが、着物・浴衣レンタルの際に気になったことがありましたら、スタッフにお気軽にお尋ねくださいね。
着物と浴衣をカップルデートで着るならどっち?
これまで着物と浴衣の違いを書いてきましたが、カップルデートに向いているのはどちらなのでしょうか?
それはカップルデートの目的地によるかもしれません。
花火大会、夏祭りは浴衣のイメージが強いですよね。しかし、もし少しでも格式のある場所に行くなら、着物の方が良いでしょう。
では、街歩きは?悩ましいところです。
生地も薄く、体のラインが出やすいのは浴衣です。浴衣の方が色っぽさを出しやすいので、彼をドキッとさせたいなら浴衣がおすすめかもしれません。
でも、夏にしか着ることができない、「薄物(うすもの)」と呼ばれる夏用の着物もあります。
こなれた感じのデートを楽しみたいなら、着物もおすすめです。
どちらにしような悩みますし、彼の好みもあるかとは思いますが、自分の着たいものを着たいように着ているあなたが、きっといちばん輝いているはず。
そんなあなたに、彼もきっとドキドキしてくれますよ。
さて、着物と浴衣の違い、なんとなくわかっていただけたでしょうか?
着物や浴衣での素敵な夏の思い出づくり、ぜひ着物レンタル 梨花和服にお手伝いさせてくださいね。
この記事の著者
梨花和服は浅草・川越・鎌倉と京都市内の嵐山、祇園、清水寺、京都駅前に着物レンタル店を7店舗展開し、2022年の年間ご利用実績は18.8万人以上!
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