着物レンタルする前の着物と帯の知識と組み合わせの知識
着物をレンタルして街歩きしてみたいけど、着物の帯って色々あってなんだか難しそう!
実は帯って着物と同じくらい大切なものなんです!
もともと着物を紐で「止める、締める」機能から「帯びる、飾る」といった装飾として進化してきました。
着物は素敵だけど、帯が残念。なんてことにならないよう、この記事では、着物の帯の組み合わせについてご紹介!
着物の前合わせについては着物の前合わせが右前の理由は?こちらをチェックです!
帯の種類については知りたい方はこちら>着物の半幅帯とお太鼓結びの帯の違いを知って、着物レンタルで可愛くなろう!
着物の帯の種類
帯には代表的なもので、袋帯、名古屋帯、半幅帯の3種類がありその違いは「長さと幅」にあります。
またそれぞれに使うシーンが違うのでそちらも見ていきましょう。
着物の袋帯はお祝いごとなどで利用できるフォーマルな帯
袋帯は、幅が約31.2cm(8寸)、長さが約430cm~450cm。
一般的に最上位格の帯として「礼装用」として使用することが多く、成人式の振袖や結婚式の留袖、パーティーの訪問着などに使われます。
お祝いの席で「二重太鼓」など飾り結びで、華やかな結び方につかうので帯の長さは長めになっています。
着物の名古屋帯は気軽にお太鼓結びを楽しめる便利な帯
名古屋帯は幅が約30.4cm(8寸)、長さが約360cm~380cm。
小紋や紬など普段着用の着物に使われます。レンタル着物店でも名古屋帯をメインに利用している場合もあります。
太鼓結びも「一重太鼓」として使われ軽く結びやすいので、袋帯より長さが短くなっています。
また、帯の柄によっては着物の「略礼装」として使われることもあります。
半幅帯はレンタル着物店でも主流のカジュアルな帯
半幅帯は幅が約17cm(4寸)、長さが約360cm~400cm。
小紋や紬、浴衣など「普段着用」の着物に使われます。オールシーズン使えて、細く長いので締めやすく、楽チンです。
また様々なデザインや結び方があり、カジュアルな場にぴったりな帯です。
着物の帯の柄と種類
帯の柄付けも様々で、全通(ぜんつう)柄、六通(ろくつう)柄、太鼓柄の3種類があります。
・全通柄
総柄、通し柄とも呼ばれ、帯のはじめから最後まで通して、全体に柄が入っています。
・六通柄
全体の6割に柄があり、帯の下にくる見えない部分の柄を省いた柄になっています。
・太鼓柄
飛び柄、ポイント柄とも呼ばれ、太鼓部分と前に柄がある。全体の3割程度の柄付けの為、三通(さんつう)とも呼ばれる。
着物の帯の結び方 オススメ12選
帯結びはスタンダードなものから最近のカワイイ飾り結びまで多種多様です!
お太鼓結び
基本的な着物の帯の結び方。後姿が四角形になる、ザ・着物という印象の結び。
由来は、江戸の亀戸天神にあった太鼓橋が再建された際に、それにちなんで芸者衆が横からみると太鼓橋のように見えるよう帯を結んだことに由来するといわれている。
・二重太鼓結び
袋帯を使った基本的な「礼装用」の結び。太鼓を二重にするのは、喜びが重なって続いていきますように。という意味が込められています。
・一重太鼓結び
名古屋帯を使った「普段着用」の結び。普段のおでかけに簡単に結びたい際に!
・りぼん太鼓
太鼓結びの上部にりぼんがくる結び方。スタンダードな太鼓結びに、りぼんをプラスすることによって華やかさや、可愛らしさアップ!
・角だし結び(銀座結び)
角だし結びはお太鼓の下部分が角ばったシャープな印象で、銀座結びはお太鼓の下が丸くふくらんで女性らしい結び方。
通常の結びよりも、粋でこなれた、大人っぽい雰囲気。
半幅帯を使った帯結び
浴衣や普段着物で使われる半幅帯を使ったシンプルな結びから華やかな飾り結びまでオススメの結び方をご紹介!
・文庫結び
浴衣などでも使われる帯結びの基本。帯の結び目が水平で小さなリボンのような形になります。
江戸時代の武家の女性がしていたされ、清楚な雰囲気でどんな着物にも合います。また、自分で結ぶ際も手軽にマスターできます!
・一文字結び
浴衣などでも人気のシンプルな結び方。後姿がすっきりと爽やかで大人っぽい印象!
・貝の口結び
折り目が二つ重なって二枚貝の口のように見える、男女ともに使える結び方。女性の場合、カッコいい、スタイリッシュな印象になります。
また背もたれに寄りかかっても型くずれしにくいので長時間の乗り物移動にも最適!
・パタパタ結び
とても手の込んだ結び方にみえますが、余った帯をパタパタと紐に挟んでいくだけの簡単な結び。羽根が沢山あって、ボリュームがあり華やかで、腰回りもすっきり見えます。
形もくずれにくいので気兼ねなく動いたり、もたれることが出来ます!
・花結び
文庫結びのリボンを3重にて大きく広げたり、蝶結びの羽根を広げて花びらをつくる飾り結び。一気にかわいくて、華やかな印象になります!
・マリーゴールド結び
小さな二つのリボンがキュートな結び方。後姿がとてもかわいい印象になります!
・風船結び
風船太鼓とも呼ばれ、帯の柄の両面が紙風船のように重なった結び方。
ふんわりつくれば、やわらかな印象に。タイトにつくればシックな印象で背もたれにも持たれられるので楽チンです!
・なでしこ結び
あまり派手すぎず、羽根が重なり合った可憐な印象の結び方。腰回りもすっきりして見えます!
着物と帯の組み合わせ
さて、着物をレンタルする上で欠かせないもう一つの主役、帯について見てきました。
着物と帯の合わせ方に基本ルールはあるものの、洋服のように自由にコーディネートできるときっと楽しいですよね!
着物と帯をどうコーディネートしていきましょうか。
着物1着に帯3枚?
帯は「着物1着に帯3枚」といわれるように、帯を変えるだけで着物の雰囲気はガラリと変わります。レンタルする着物が決まったら実際に帯をあててみましょう。
全通柄の名古屋帯などは初心者の方でも扱いやすいとされています。また半幅帯は長さも十分にありと幅も4寸で、扱いやすく飾り結びなどにも最適です!
着物のおしゃれは季節感が大切?
着物は季節の変化にあわせて
・袷(あわせ)10月~5月(オールシーズンOK)、
・単衣(ひとえ)6月と9月
・薄物(うすもの)7月~8月
と春夏秋冬それぞれに着物を着分ける風習があります。それにともなって帯も四季折々の柄を取り入れると、ワンランク上のコーディネートになります!
例えば、春の新芽や蝶、桜など、夏には藤やあやめ、魚や流水など涼しげな柄を、秋には菊や紅葉、月など、冬は雪の華や椿、梅の花など。
着物で四季の移ろいを楽しむって素敵な文化ですよね!
夏の浴衣との違いはこちらで説明してます!着物と浴衣の違いとは?5つの違いを説明
着物は足し算?それとも引き算?
関西では京風の華やかで、艶やかな組み合わせが好まれるため「着物は足し算」といわれます。
逆に関東では「着物は引き算」といわれシックで、粋な着こなしがよしとされたりします。
これ実は、どちらも正解なんです!
シンプルな無地の着物には全通柄の帯を合わせると全体が引きしまり、スタイリッシュな印象になりますし、
ポイントで柄の入った着物に、薄い色味の全通柄の帯でより着物の柄を引き立たせたり、
華やかな色の着物に太鼓柄の帯の柄をポイントで差したり、
または同系色の着物に帯を合わせてもスッキリまとめたり、
逆に着物とは対照的な色味の帯を使ってクールな印象にしたり、
柄の着物に柄の帯で派手で、華やかに魅せることもできます。
つまりは着物と帯のコーディネートは無限で、自由自在なんですね!
まずはあなたに合った色(パーソナルカラー)の着物を何着か選んでみて、それに様々な種類や、柄の帯を合わせてみて全体のバランスを見てみましょう!
また着物選び、帯選び、帯結びなどのコーディネートについてもお気軽にご相談ください!
この記事の著者
梨花和服は浅草・川越・鎌倉と京都市内の嵐山、祇園、清水寺、京都駅前に着物レンタル店を7店舗展開し、2022年の年間ご利用実績は18.8万人以上!
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