意外と知らない!着物のたたみ方とは?
着物は非常に高価なものでたたみ方が悪いとシワになったり、保管の仕方を間違えてしまうと着物が傷んでしまうこともあるので注意しましょう。
着物が傷むことがなければ長く着ることができるので、着る機会が少なくても長期に渡って着続けることができるでしょう。
たたみ方のおもな種類
着物のたたみ方は5種類あり、最も一般的なたたみ方は本だたみ(ほんだたみ)です。
袋帯のたたみ方や名古屋帯のたたみ方などもあり、種類によって着物のたたみ方が異なります。
着物のたたみ方についてどんな種類があるのかを覚えておくと、着物の種類や用途に合わせてたたみ方を変えることができます。
本だたみ
本だたみは長着や羽織の正しいたたみ方になり、女物や男物、単衣や袷などに用いられる一般的なたたみ方です。
袖だたみ
袖だたみは本だたみに対する仮のたたみ方で、一時的に着物をたたむときに用いられています。
夜着だたみ
夜だたみは二重重ねの長着や絵羽模様の着物、子供の着物などのたたみ方で、留袖や男物の紋付き、刺繍などがある着物は紋や模様を傷めないよう、このたたみ方をすることが多いです。
襦袢だたみ
襦袢だたみは襦袢やコートなどに用いられるたたみ方です。
羽織だたみ
袴の折り返しを崩さないよう、このたたみ方が用いられています。
家庭用着物に適したたたみ方とは?
家庭用着物の場合は本だたみで着物をたたむのが一般的です。本だたみでの着物のたたみ方は、まず衿肩あきを左側にし平らに広げていきます。
そして下前身頃の脇縫いを折ります。次に、おくみを衿の肩山のところから斜めに折り込み、衿を合わせて着物全体がシワにならないようにたたんでいきます。
その後、上前脇縫いを下前の脇に重ねて背縫いをきちんと織り込み、左袖を袖付けの線から折り後身頃の上に重ねたら、下側の袖を身頃の下に折って身頃を衿下から2つに折ったら完成です。
たたんだ着物は雑に扱ってしまうと、キレイにたたんだ部分が台無しとなってしまうので、下から両手でそっと持ち上げるのがポイントです。
着物をたたむ時の注意点とは?
着物は洋服などとは違い繊細で傷みやすいものなので、大切に保管するためにもたたむ前に着物に汚れがついていないかをチェックしましょう。
着物についてしまったシミなどの汚れは着物が黄ばんだり、カビが繁殖する原因となってしまうので注意しましょう。着物に汚れが付いているときはクリーニングに出すなど、キレイな状態で保管しておくことがポイントです。
また、着物をたたむときはホコリにも注意が必要です。ホコリはカビの栄養源となってしまうので、ホコリが付いたまま保管してしまうと、いざ着ようと思ったときにカビだらけで着ることができなくなることもあります。
着物にホコリが付かないようにたたみたいときは、たとう紙などを敷いた上で着物をたたむのがポイントです。手に汚れやハンドクリームなどが着物に付いてしまうとカビの原因となるので、着物をたたむ際は手をよく洗いましょう。
着物を押し入れやクローゼットで保管する時のポイントとは
着物をたたむときだけでなく、押し入れやクローゼットなどで保管する際もいくつかの点に注意しましょう。
着物は小さくたたんでしまうとシワができやすくなったり、折れ線が付いてしまうこともあるので広い場所に収納するのがポイントです。
冬場は特に湿気が増える時期なので、湿気が多い場所に保管しないようにしましょう。
湿気が多い場所で保管してしまうとカビの原因となるので、気温が変化しやすい角部屋や窓際、風通しの悪い場所での保管は控えましょう。
着用後は汗などが付いている可能性が高いので、風通しのいい場所で1~2日程度ハンガーに吊るし、湿気がなくなってからたたんで収納するのがポイントです。
湿気が着物には悪いと分かっていても収納場所がなく、湿気が多い場所でしか保管できないという人もいるでしょう。
こういった場合は除湿効果の高いたとう紙を使ったり、着物を保管する場所に除湿剤などを置いて湿気対策をしてみましょう。
しかし、湿気対策をしても100%湿気が起こらないということではないので、定期的にカビが発生していないか着物を広げて確認したり、梅雨時期や冬時期などに除湿剤を新しいものに交換して着物にカビが発生しないように注意しましょう。
タンスなどに保管するときは着物をギュウギュウに詰めにしてしまうと着物や帯が型崩れしたり、刺繍がよじれたり、金粉が剥がれる可能性もあります。そのため引き出しの上から2~3cm程度余裕がある状態で保管をすることがポイントです。
着物はシワにならないようにきちんとたたみましょう。着物をたたんだり保管する際は汚れやホコリ、カビなどに注意すれば長期に渡って着続けることができるのですが、汚れやホコリ、カビなどは着物が傷む原因となるので注意が必要です。
着物を着た後は汚れが付いているかを確認し、湿気がある部屋を避け、できるだけ湿気がないところで保管することが大切で、定期的にハンガーにかけて風通ししたり、カビが発生していないかチェックしましょう。
この記事の著者
着物レンタル 梨花和服(運営会社:TripFarm株式会社)
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