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2023.07.07

着物は男女で違いあり|男女別の着付け方法を解説

着物は男女で違いあり|男女別の着付け方法を解説

着物は男性・女性によって着方が異なるのをご存じの人もいるでしょう。着物の種類は男性のものの方が圧倒的に少なくて、男性の着物の方が着やすい傾向があります。

女性が着物を着るときは必要になるアイテムが多く、その分着方も大きく異なります。そこで男性・女性によって、着物の着方がどのように違うのかを紹介していきたいと思います。

※この記事は全国に7店舗運営の京都着物レンタル 梨花和服が監修・作成しました。

男女における着物の着方の違い

そもそも男性・女性の着物は種類や形などが異なります。

元々、女性の着物は黒紋付や振袖、留袖や訪問着、付下や色無地などの種類があるのですが、男性の着物の場合は基本的に無地しかなく、着物では色や羽織、紋などで格を上げ下げすることが多いです。また、着物の形も異なるため、男性と女性の着物の着付け方が異なります。

着付けの際の大きな違いとしては「おはしょり」、「帯の締め方」などで、女性が着物を着るときは着物や帯、長襦袢や帯締、腰紐や伊達締めなど14種類ほどのアイテムが必要となるのですが、男性の場合は着物や帯、長襦袢や肌着、草履や足袋6種類のみです。

着物を着る際、男性の方が必要にあるアイテムの種類が半分以下と少ないため着付けは楽なのですが、女性の場合はアイテムの種類が多くなるため着方が難しくなります。

男女での着物の着付け方法の違いとは

着物を着付ける際、男性・女性によって着付け方が異なるので、ポイントを抑えておきましょう。

男性編①:衿を首につける

男性に着物を着付けるときは首に衿をピタッと合わせるのがポイントになります。首に衿が付いていることで男性が凛々しく見えるのですが、衿が首についていないと着崩れする原因となり、見た目が悪くなることもあります。

男性編②:おはしょり

男性の場合は肩から裾までの長さを測り、一人一人のサイズに合うものが作られているため、おはしょりを作る必要がありません。おはしょりがない分、立ったり座ったりしても着物が着崩れを起こすことが少ないです。

男性編③:帯が細い

男性の帯は、女性のものに比べて細いものを使うのが一般的です。大体11cm前後のものを使うことが多いです。

男性編④:下腹に帯を巻く

男性の帯は女性に比べて低めで、腰部分に帯を巻きます。横から見ると帯が前下がりになるように巻くのがポイントで、お腹が少し出ているようなシルエットになるのがカッコイイとされています。

女性編①:衿を後ろ首から離す

女性に着物を着付けるときは衿を首から離し、少し首筋やうなじがキレイに見えるように背中側に下げて着せるのがポイントです。これは「衣紋を抜く」といい、女性らしさを際立たせることができます。

女性編②:おはしょり

女性の場合はどんな人でも着られるように作られているので、おはしょりを作り裾を引きずらない適度な長さに調節する必要があります。男性に比べておはしょりがあることで、立ったり座ったりの動作がしにくく、しっかりおはしょりを作らないと着崩れする恐れがあります。

女性編③:帯の幅が広い

帯幅は男性のものに比べて広く、大体30cmくらいで折って巻いていきます。最初から折った幅のものは「半幅帯」といい、半幅帯であれば折って巻く必要はありません。

女性編④:帯はバストのすぐ下に締める

帯の位置は大体バストのすぐ下に巻くのが一般的です。位置が低すぎてしまうと女性らしさがなくなってしまうので注意しましょう。

ここまで男女別の着付けの違いについてご紹介させていただきました。さらに深く着付けについて学びたい方は着付け教室もおすすめです。
大阪の着付け教室 ayaaya’s は関西圏で着付けを学びたい方へおすすめの教室のためぜひチェックしてみてください。

女性の着付けが難しい理由

女性の着物には男性の着物とは違い、身八つ口というものがあります。これは脇の部分にある「あき部分」で、男性のものは脇の部分が開いていません。

女性の着物を着付ける際は、この身八つ口に注意しながら形を整えておはしょりを作らなければならないため、自分で着付けるのが難しく、整えてからしっかり縛って止めておかないと着崩れを起こす原因となってしまいます。

着崩れしてしまった着物は裾がどんどん長くなるので歩きにくくなってしまい、直すのも大変になってしまうので注意しましょう。

また、衿の部分に関しても、首との距離が空きすぎてしまうとみっともなく見えてしまうので、首から適度に離すのがポイントとなります。

着物を着付けるときは帯をする前の段階までがポイントとなるので、しっかりと衿の位置やおはしょりがキレイに作れているか、紐で縛ったときにシワができていないかなどに注意しましょう。

紐で縛ったときに着物が寄ってシワができてしまうと、帯をして完成したときに気になってしまうこともあるので、帯を付ける前にしっかりチェックしましょう。

着物は男性・女性によって種類や形、着方が異なります。

男性は衿や帯などで凛々しく見せるようにして、女性は首筋やうなじをキレイに見せるのがポイントとなります。

特に女性の着物を着付ける際は、おはしょりや身八つ口などに注意しながら着付けなくてはならないため、男性の着物を着付けるよりも難しいとされています。

何回も着付けをしていくうちに技術が上がっていき、短時間でもキレイに着付けができるようになるでしょう。

また、初心者向けの着物の着方については着物メディア「きものでライフ」でも紹介されています。ぜひ参考にしてみてください。


この記事の著者

梨花和服。浅草・川越・鎌倉と京都市内の嵐山、祇園、清水寺、京都駅に着物レンタル店を7店舗展開。

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