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2026.09.25

帯締めの結び方|本結びと藤結びを各5ステップで解説

帯締めの結び方|本結びと藤結びを各5ステップで解説

帯締めはその名のごとく、帯の形が崩れないように帯を押さえながら締める実用的な役割と、着物の中心に位置することもあり着物全体のバランスを決める、いわば、コーディネートを締める役割を持っています。

最近では浴衣などの半幅帯のお洒落アイテムの1つとしても用いられています。

見た目は小さいですが、着物の小物の中で1番重要といっても過言でありません。また着物と同じようにTPOに応じて使い分ける必要があります。

そんな帯締めの魅力と、本結び・藤結びの2つの結び方を、5つのステップでご紹介します。

執筆
梨花和服 編集部

梨花和服 編集部

着物の選び方から季節ごとの着こなしのコツまで知り尽くした、着物レンタル専門の編集チームです。全国7店舗で年間数万人の着付けを行う現場スタッフの声を活かして、初めてでも可愛くなれるリアルな着物情報をわかりやすくお届けします。

監修
京都着物レンタル梨花和服

京都着物レンタル梨花和服

関東に3店舗、京都市内4店舗の計7店舗を全国展開。現場のリアルな知見と京都ならではの和装の知識をもとに記事を厳しく監修し、みんなが安心して着物散策を楽しめる正しい情報を保証します。

帯締めの種類

帯締めは、糸を組んで作る「組紐」と、布で芯を包んで作る「丸ぐけ」に大きく分けられます。組紐には平組・丸組・角組などがありますが、ここでは平組・丸組・丸ぐけの3種類を紹介します。

  1. 平組(平打ち)
  2. 丸組(丸打ち)
  3. 丸ぐけ

平組(平打ち)

平組は、組み紐という糸と糸を組み合わせて作る技術で作られる帯締めの1つです。現在はこの組み紐が帯締めの主流になっています。

組み紐の中でも平らに組まれた平組は、最もポピュラーな帯締めです。

組み紐の中で1番種類が多く、また幅は二分紐から五分紐まであり、太さも豊富です。(一分は約3.03mm)よく見かける帯締めの幅は五分紐、帯留めを使う時は三分紐を用います。一般的に太い幅のものはフォーマルな印象、細いものはカジュアルな印象を与えます。

よって、平組の組み方・色使い・幅・デザイン性により、留袖などの礼装用から普段着やオシャレ着まで幅広く対応できます。

帯締めは帯が着崩れないようにするため、強度も大切です。平組は帯にあたる部分が多いので、しっかりと締めることができます。

丸組(丸打ち)

平組と同じく、組み紐の1つです。丸く組まれているので、見た目は円柱のような形をしています。平組よりも結びやすく、自然に締めれば形が整いますので、着付けビギナーの方でも使いやすいことが大きな特徴です。

シンプルな形や色の丸組は普段使いに適しています。一方、昨今の丸組がよく使われている場面は、成人式の振袖の帯を締めるときです。

振袖用には、太めのものや金銀糸を使ったもの、パールなどの飾りが付いた華やかな丸組がよく用いられます。こうした帯締めは、振袖の装いに合わせて作られているため、着物や着用する場面に応じて選びましょう。

形が丸いので、帯の上で転がる性質を持っています。したがって結ぶときにしっかりと帯を締めることができるよう、帯締めが弛まないように気を配ることが大切です。

振袖用の飾り帯締めになると、結び方の工夫次第で、華やかにも上品にも装うことができるのも魅力です。

丸ぐけ

丸ぐけは、真綿などの芯を布で包み、丸い紐状に仕立てた帯締めです。「くける」とは、和裁で布端を始末するときに、表に縫い目が見えないように縫うことを指します。

かつては留袖や花嫁の振袖などの礼装用の帯締めとして用いられてきました。現在では、普段着用からアンティーク着物に合わせるオシャレな帯締めとして着物好きの方に人気があります。

一方で、刺繍が施されているボリューム感たっぷりの丸ぐけにいたっては、今でも、華やかな振袖や色打掛に合わせるのに活用されています。

かっちりとした印象の組み紐と違い、結んだ時に、柔らかい雰囲気を与えることが特徴です。

いつもの帯と着物を着用したとき、”今日は少し雰囲気を変えたいな”と思った時に締めるといいかもしれません。組み紐が主流の今の時代、一味違った印象になるはずです。

着物の帯の種類とは?TPOごとの使い分けはこちらをチェック!


種類 特徴 向く結び方
平組(平打ち) 平たく組まれた紐 本結び
丸組(丸打ち) 断面が丸く、裏表のない紐 本結び、振袖用の飾り結び
丸ぐけ 真綿などの芯を布で包んだ、ふっくらした紐 本結び、振袖用の飾り結び
三分紐 帯留めを通すための細い紐 帯留めを使った結び方

帯締めの結び方

帯締めの種類がご理解いただけたら、いよいよ帯締めの結び方をマスターしましょう。

ここでは、基本の「本結び」と、丸組や丸ぐけの帯締めで楽しめる「藤結び」を紹介します。手順中の左右は、着用する本人から見た方向です。

本結び

幅広い種類の帯締めや着用場面に使える、基本の結び方です。

1、帯締めを、帯の後ろから巻くように前に回し、左右の長さを、帯締めを引っ張るようにしながら、帯の前中心で揃えます。

2、左手に持っている帯締めを上にして交差させ(着物の襟合わせと同じです)、上になっている帯締めの端を、下から上に通してひと結びします。このとき結び目が解けないように左のひとさし指で結び目を押さえます。

3、上から出ている紐を下へ倒して輪を作り、交差した部分を指で押さえます。もう片方の、下から出ている紐を結び目の際で上へ折り返します。

4、折り返した紐の端を、3で作った輪に上から下へ通します。結び目を押さえながら左右に引き締め、平らに整えます。

5、余った左右の帯締めを両脇辺りで、房が上になるように両端をはさみ込みます。

藤結び

藤結びは、丸組や丸ぐけの帯締めを使った、結び目にボリュームが出る結び方です。振袖などの華やかな装いに適しています。

1、帯締めを、帯の後ろから巻くように前に回し、左右の長さを、帯締めを引っ張るようにしながら、帯の前中心で揃えます。(本結びと同じ手順です)

2、左手に持っている帯締めを上にして交差させ、上になっている帯締めを2回からげた後、帯締めをしっかり引き締めます。

3、からげた方の右手側にある帯締めを、左側に倒します。

4、倒した帯締めを軸として、もう片方の帯締めを、上から2回からげた後、帯締めをしっかり引き締めます。

5、余った左右の帯締めを両脇辺りで、房が上になるように両端をはさみ込みます。(本結びと同じ手順です)

※帯締めは帯の中央付近を基本に、帯結びや全体のバランスに合わせて位置を調整します。
※余った帯締めの端は両脇付近に収めます。一般に、慶事では左右の房を上向きに、弔事では下向きに整える習わしがあります。

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帯締めに帯留めを用いるとき

普段着やカジュアルなおでかけ着に似合う可愛い帯留め。洋服に合わせるアクセサリー感覚で、ついついたくさん集めてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

では、帯留めを使うときどんな帯締めを選べばいいのでしょうか。帯締めとの関係性を踏まえながらご紹介していきます。

帯留めには三分紐

先述した平組の組み紐には、幅が二分、三分、四分、五分と太さで違いがあります。その中でも、帯留めを使う場合は、格の低い三分紐を使います。

よって帯留めは基本、留袖や訪問着などの礼装には使うことはせず、普段着用のおしゃれアイテムとして使います。

三分紐は帯留めを通すための紐として作られたものですので、他の幅の紐と異なり、長さがやや短く、紐の両端に房がありません。

これは前に帯留めをするので、結び目を後ろの帯の中にしまう為です。

つまり、他の帯締めのように結び目の美しさを気にする必要がないので、着付け初心者の方でも扱いやすく、帯留めを使った帯締めに気軽にトライしやすいのです。

帯留めを使った三分紐の結び方

三分紐の結び方をやってみましょう。

1、三分紐に帯留めを通して、紐の真ん中まで持ってきます。

2、通した帯留めは背中側へ持っていき、紐を帯に巻いて、前で結びます。
(結び方は本結びでも片結びでも、きつく結べるものなら何でもよいです。)

3、結び目を帯の後ろに回して隠します。
(帯を巻いた方向へ帯留めをやや浮かせながら巻くと、帯を傷つけません。)

4、帯留めを前に持っていき、帯の前中心に置きます。

5、結び目からでている紐の両端が、帯からはみ出てて見えないように紐におさめます。

普段着に活用したい三分紐と帯留めのセット。

帯締めを結ぶことに、少し気後れしそうな方は、三分紐と帯留めを試してみるのもおすすめです。普段着に合いますので、浴衣の帯に合わせても素敵ですよ。

着物は、1番最後に帯締めを締めて着付けの工程が終わります。

帯がずっときれいな形を保てるのも、見た目の美しさを最後に決めるのも、帯締めの存在です。

着付けを終える際、キュッと帯締めを締めることができれば、気分晴れやかに、今夏は着物や浴衣でお出かけできるのではないでしょうか?

浴衣の着付けができないときのチェックポイント10選もあわせてご確認ください。

さらに深く着付けについて学びたい方はきものたまよりのような着付け教室での学習もおすすめです。
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シーン別の帯締めの選び方と結び方

帯締めは、着ていく場所に合わせて紐と結び方を選びます。ここでは代表的な3つの場面ごとに、選び方の目安をお伝えします。

  • 結婚式・式典などの礼装
  • 成人式・卒業式
  • 普段着・おしゃれ着

結婚式・式典などの礼装

礼装では、着物の格に合わせた帯締めを選びます。黒留袖や第一礼装の色留袖には、白無地や白地に金銀糸を使った礼装用の帯締めが基本です。訪問着などには、着物や帯に合う色で、金銀糸を使ったものなどが選ばれます。

結び方は本結びが基本です。参列する立場や式の格式も踏まえ、装い全体に合わせて選びましょう。

成人式・卒業式

成人式などで振袖を着る場合は、飾り付きの丸組や、ふっくらした丸ぐけの帯締めがよく使われます。本結びのほか、藤結びなどの飾り結びで華やかに整えることもできます。飾りや結び目の位置は、着物や帯とのバランスに合わせて調整しましょう。

卒業式で袴を着る場合、帯締めは基本的に必要ありません。装飾として帯締めや飾り紐を添える場合もあります。

普段着・おしゃれ着

普段着では、着物や帯に合わせて、帯締めの色や素材を楽しめます。三分紐に帯留めを合わせる装いも選択肢の一つです。帯留めの色を着物や帯と合わせると、まとまりが出ます。

平組の帯締めを本結びで締める装いも適しています。平組は種類が豊富で、素材や色柄などによって、普段着から改まった場まで幅広く使えます。

帯締めの結び方についてよくある質問

帯締めの結び方は何種類ありますか?

帯締めには基本の結び方や、さまざまな飾り結びがあります。この記事では、本結びと藤結びの2種類を解説しています。

本結びは幅広い帯締めや着用場面に使える基本の結び方です。藤結びは丸組や丸ぐけに適しており、振袖などの華やかな装いに使われます。

平組と丸組はどう使い分けますか?

平組は平たく組まれた紐、丸組は断面が丸い紐です。形だけでなく、素材や色柄、金銀糸や飾りの有無などを踏まえ、着物や着用する場面に合わせて選びます。本結びはどちらにも使えます。

帯留めを使うときも同じ結び方でよいですか?

帯留めを使う場合も、基本は本結びです。帯留めの金具に合う三分紐などを使い、前で結んだ後、結び目を背中側へ回して帯結びの中に隠します。帯留めは帯の前中心に整えます。

帯締めが緩んでしまうときはどうすればよいですか?

結ぶ途中で紐が緩まないよう、交差する部分を指で押さえながら結びます。最初のひと結びと最後の結び目を、それぞれ左右にしっかり引き締めましょう。

結んだ後は、帯締めが浮いていないか、結び目が緩んでいないかを確認してください。

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